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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
振り向くと、雪影もこちらに手を伸ばしているところだった。
頭を優しく撫でられる。
「まぁ確かに、禊の間も会えませんでしたからねぇ。美鎖の祖母はそういうところが厳しくて」
祖母が止めなかったら会う気だったのだろうか。
最後の一人、暗夜は扉に寄りかかるように座っている。
自分から美鎖の方へ来るつもりは無いらしい。
「暗夜も久しぶりに美鎖に会えて何やら恥ずかしいみたいですよ。今のうちに私たちだけで始めてしまいますか」
雪影が密やかに笑う。