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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
ずるずると暗夜から引き離される。

すぐに穂波が分け入ってきた。

「はぁんん!」

背後から伸びてきた手が、両膝の裏をつかむ。
小さい子どもがおしっこをさせられるようなポーズだ。

細い体つきに似合わず、穂波は軽々と美鎖を抱き上げてしまう。

「どうしたの、美鎖。今日は頑張るんじゃなかったの?」

「ま、待って……まだ、あっ! だめぇっ」

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