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蛇神様の花わずらい
第3章 初夜 1
指がヌルヌルと自在に動き回るのが恥ずかしかった。

姫穴の入口に触れられると、染みるような痛みが走る。

「いっ……!」

眉をしかめた美鎖を見て、雪影は顔を上げた。

「暗夜、物欲しそうに見てないで、手伝ってください」

「物欲しそうになんか見てねーよ」

暗夜の反応を意に介さず、雪影が指示を出す。

「美鎖に酒を」
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