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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
「大丈夫か?」

美鎖はこくんと頷いた。

起き上がると、全身が誰のものかわからない粘液で汚れていた。

我が身の穢らわしさに、不思議な恍惚感を覚える。
同時に、ここまで求められ、征服されたのだという愛おしさも。

「はい、美鎖。お神酒だよ」

穂波が酒樽の柄杓を差し出してくる。

美鎖はありがたく受け取って、一気に飲み干した。
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