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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
数時間後、もしくは数分後かもしれない。

美鎖は重いまぶたを開いた。

手足が地面にめり込みそうだ。
絶頂の度に空を飛んだ分、今になって重力が仕返しをしているのだろうか。

「う……」

酷く喉が乾いていた。

頭上に暗夜の真っ黒な瞳がある。
こちらを心配そうに見下ろしている。
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