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蛇神様の花わずらい
第4章 初夜 2
ぐったりと手足を投げ出している美鎖を、暗夜は鋭い目で見下ろしている。

「穂波、もう離してやれ」

「はーい」

腕を解放されても、美鎖には抵抗する気力がない。

暗夜は美鎖の体を抱き起こした。
逞しい腕に小柄な美鎖はすっぽりと収まってしまう。

長い間、外気にさらされていた肌が、人の温もりに触れてホッとする。

肩に引っ掛かっていた上衣が、そっと落とされる。
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