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プレイボーイの憂鬱
第3章 古いピアス
疲れた心と、疲れた身体に酒が回る。
つかれた思考に入り込んできたのは
いつの間にか一緒に飲んでいた女だった。

多分・・・同じ大学なのはわかる。
一緒に飲んでいる義春の彼女の友達だとかなんとか言ってたな。
名前は忘れた。

いいカラダをしてる。
俺の腕に胸を擦り付けている。

パンツが見えるぞ。というぐらいのミニから出た足は
俺の足に絡みついてくる。

そっと肩を抱けば
更にカラダを寄せる。

なんだ・・・
この女、その気なんじゃん。

肩を抱いていた手を
ゆっくりと下におろして
お尻をなでつけた。

「抜けよっか」

真っ赤な唇から小さな声で放たれたその声は
俺の酔った脳内に浸透した。

加奈じゃなくてもいいじゃん。

俺が心のオレに負けた瞬間だった。




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