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第3章 再会

それから、外の様子を伺い、二人は別々に外に出た。

『これは、お酒のせい？私は、何をしてるの？』

そんな事を考えながら会場に戻る…。

戻ると、亨は何事も無かったかのように友人同士で楽しそうに話していた。

「栞奈、大丈夫？」

振り向くと由梨絵が心配そうに見てきた。

「うん、少し飲みすぎちゃったみたい…心配かけてごめんね」

「だったら良いけど…なんか酔ってる栞奈色っぽいわねぇ」

「やめてよ…」

先ほど、亨にイカされた体は火照っていて、顔も先ほどよりトロンとしてるせいか
栞奈は、かなり魅力的になっていた。

栞奈は、残りの時間を友人達と楽しんで居たが、頭の中は罪悪感でいっぱいだった。

『優に、合わせる顔が無い…優…ごめんね…』

同窓会の一次会が終わり、帰宅組と、二次会組に別れた。

ほとんど電車やバスや自分の車で帰るが栞奈はタクシーで帰るように優に言われたため
タクシーを待ていた。

その時、二次会組の亨が近寄ってくる…

「さっきは悪かった…そんな顔するなよ…俺、これで終わりにはしたくないんだ…
　栞奈、これ俺の電話番号とアドレス、いつでも連絡して」

亨は、番号とアドレスが書いてある紙を栞奈に握らせ、その場を去って行った。

栞奈は動揺を隠しきれなかった…。急いでバッグの中に紙をかくし…

到着したタクシーに乗り込んだ…。

『立花君…あなたに連絡することは無いわ…私には優がいるもの、あんなに優しくて良い旦那は他に居ない…あれは事故だったのよ…』

自宅に到着すると、優はまだ帰って居なかった。
栞奈は、どこかほっとして、まっすぐシャワーを浴びに浴室に向かった。

隅々まで洗い、今夜の出来事を洗い流す。

シャワーから出ると、携帯に着信が来る…

プルルルルルル♪

優だ…

「もしもし？」

「あぁ、栞奈？もう帰ってるの？」

「えぇ、さっき帰って来たわ」

「俺、二次会誘われちゃってさぁ…」

「良いわよ、久しぶりだものゆっくりしてきて」

「先に寝てていいから」

電話を切り、栞奈はぼーっとソファーに座った。