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禁愛
第4章 想い
優サイド…。

優は、まだ会社に居た。
仕事が中々終わらず、残業をしていた。

『あぁ、栞奈心配してるかな…』

時計を見るといつも電話する時間…
しかし、みんなが残業してる中、奥さんに電話をするという事は出来ず
仕事が終わってから掛けようと思った。

「前坂、少し倉庫に行ってこの在庫を確認してきてくれ!」

「わかりました」

優は、上司に頼まれ携帯を置いたまま倉庫へ向かった。

そんな中、栞奈からの着信が着たのだ…。

優のデスクでマナーモードが響く…。

勝手に電話に出たのは、

新庄 美和(29歳)

昔の優の同僚、

優とは特に交際をしていた訳では無い

体の関係も、持った事は無かった。

美和は、誰にも見られないように、優の携帯を持ち

給湯室に向かい電話に出た。

着信の名前からすぐに、優の妻だと分かった。

電話の声から、栞奈がかなり動揺していたのは分かった。

美和は電話を切り、着信履歴を消し

何事も無かったようにコーヒーを持ち

デスクへ戻った。

戻った時にはまだ、優の姿は無く優は何も知らなかった。
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