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禁愛
第4章 想い
栞奈サイド…。

栞奈は力なく床に座り、放心状態だった。

不安で、不安で、寂しさも一気に溢れ、ただ泣くことしか出来なかった。

「誰なの??優?何してんの?」

しばらくして、栞奈は寝室へ向かう…

頭の中は何も考えられず…ただただ不安の波に流されていた。

『淋しい…』

「優が帰って来るまで、実家に帰ってようかな…一人で居ても嫌な事しか考えられない…
 優を信じたいけど…何か無理だよ…」

栞奈は、翌朝実家に帰ろうと思い荷造りをする為に
クローゼットを開けた。

『こんな事で、実家に帰るとか最低かな…』

そんな事を考えていると、バッグが一つ落ちてきた…。

「ドアに引っかかってたのかな…あぁこのバッグ同窓会から、出してない…」

栞奈は中身を確認すると、中から招待状ともう一つメモらしき紙が
栞奈の足もとに落ちた…拾い上げて見て見ると
そこには、あの帰りに無理矢理、渡された亨の電話番号だった。

「立花君…」

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