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禁愛
第5章 葛藤
それから数日後…

亨からは何も連絡は来ていなかった。
自分からも掛ける事は無く日々が過ぎて行った。

いつものように掃除をしていると、玄関の開く音がした。

『えっ?何?泥棒?』

栞奈は恐る恐る、玄関の方に行き様子を伺った。

そこに居たのは…

優だった!

「優?どうしたの?連絡もしないで帰ってくるなんて、しかもこんな時間に…」

「うん、でもまた大阪に帰らなきゃいけないんだ…荷物取りに来たんだよ…
 電話しようと思ったんだけど驚かせたくてさぁ」

栞奈は、優が帰って来た喜びよりも動揺で、動くことが出来なかった。

「そんなに驚いた?」

そう言われ、慌てて答える…

「えっ??驚くに決まってるじゃない!泥棒だと思ったんだからね!」

「アハハ、ごめん、ごめん」

優は栞奈に頭を撫で、抱きしめた。

「いや…」

栞奈はとっさ的に声に出してしまった…。

優はきょとんとしている…。

「だっ…だって…ここ玄関だし…鍵閉めてないし…カーテンも開いてて
 向こうから丸見えなのよ…」

慌てて言い訳をする・・・・自分が夫を拒否するなんて栞奈は思っても居なかった。

心臓はバクバクしている…。

「そうかぁ・・びっくりしたぁ!アハハハ」

「あっ…ねぇ大阪に戻るっていつまで出張なの?」

話をそらし誤魔化した。

「んー。短くて一週間、長くて一カ月ってとこかな」

「一か月…?」

「うん、ごめんな淋しい思いさせて…仕事が全然進まないんだよ…
 これから、会社に顔を出して状況を説明して資料もってまた大阪!」

栞奈は、あの女性の事を聞けずに居る…

そして、この長引いた出張が二人の運命を大きく変える事に
なるとは、二人はまだ、知らずに居た。

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