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【全話版】ストリート・キス
第8章 昼下がりの公園でセックス〜あなたの子どもが欲しいの
彼女の住まいから少し離れた場所に公園があった。公園と言ってもまばらに雑草の生えた広い空き地の隅にぽつんとブランコがあるだけ。彼女と一緒に何度か行ったことがあるがいつも誰もいない。すぐそばに商店街があるのに近所の人はあまり利用していないようだった。
唯一の遊具であるブランコは、枝を広げた大樹の木陰になり、夏の昼下がりでも涼しい。道路に面した東側は高い塀があって通行人からの視線を遮ってくれる。
彼女と何度かその公園へ行った。ブランコに並んで乗り、どこにでもいそうな普通のカップルのようにはしゃいだ。
夏の終わりかそれぐらいの頃だった。土曜日か日曜日の午後だったはずだ。
いつものようの二人で並んでブランコに乗っていると、彼女が僕にこう言った。
「江田くんの上に乗りたい」
それは希望というよりも、自分はこうするという宣言だった。だから僕の意向を確認することなく、本当に僕の膝の上に後ろ向きに腰を下ろし、ちょこんと座った。
唯一の遊具であるブランコは、枝を広げた大樹の木陰になり、夏の昼下がりでも涼しい。道路に面した東側は高い塀があって通行人からの視線を遮ってくれる。
彼女と何度かその公園へ行った。ブランコに並んで乗り、どこにでもいそうな普通のカップルのようにはしゃいだ。
夏の終わりかそれぐらいの頃だった。土曜日か日曜日の午後だったはずだ。
いつものようの二人で並んでブランコに乗っていると、彼女が僕にこう言った。
「江田くんの上に乗りたい」
それは希望というよりも、自分はこうするという宣言だった。だから僕の意向を確認することなく、本当に僕の膝の上に後ろ向きに腰を下ろし、ちょこんと座った。