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タトゥー・バニーガール
第1章 タトゥー・バニーガール
リンはこのコンカフェの人気バニーガールだ。愛想が良くて可愛くて、スタイルも抜群、ベビーフェイスの顔以外は全身がハードな絵柄のタトゥーだらけというギャップも男どもの人気なのだ。
「いくら商売でもうまく断れよ。毎晩そんなに飲んじまったら体壊すぞ」
「んー心配してくれてんの?」
「ああ。当たり前だ。若くていい女が床に転がってたら、攫って抱くか、優しい声をかけてやるか、どっちかしかねえわ」
「じゃあ攫ってよ」
「今日はだめだ。おまえのせいで俺も飲み過ぎた。セックスしたらおまえの上に吐く」
「キャハハ」
笑い声まで酔っている。
リンは元々、医療従事者だったと聞いたことがある。どんな事情があって夜職の世界に入ったのかわからない。俺も余計なことは聞かない。男も女もそれぞれ訳があって、理由があって今があるんだ。
「あたし、注がれたシャンパンは流さないで全部飲むんだよ」
「あん?」
「そう決めてんの」
「そうか」
「うん」
「プロだな。リンは」
「うん。こう見えてもプロだもん」
「ああ。立派なバニーガールだ」
「うん。今度、酔ってないときに抱いて」
「そうだな。今度な」
昼は寝ているし、夜に素面の時なんて無いくせにと思いながら、肩を貸してやり、酔い潰れたバニーガールを立たせてやった。
𝑭𝒊𝒏
「いくら商売でもうまく断れよ。毎晩そんなに飲んじまったら体壊すぞ」
「んー心配してくれてんの?」
「ああ。当たり前だ。若くていい女が床に転がってたら、攫って抱くか、優しい声をかけてやるか、どっちかしかねえわ」
「じゃあ攫ってよ」
「今日はだめだ。おまえのせいで俺も飲み過ぎた。セックスしたらおまえの上に吐く」
「キャハハ」
笑い声まで酔っている。
リンは元々、医療従事者だったと聞いたことがある。どんな事情があって夜職の世界に入ったのかわからない。俺も余計なことは聞かない。男も女もそれぞれ訳があって、理由があって今があるんだ。
「あたし、注がれたシャンパンは流さないで全部飲むんだよ」
「あん?」
「そう決めてんの」
「そうか」
「うん」
「プロだな。リンは」
「うん。こう見えてもプロだもん」
「ああ。立派なバニーガールだ」
「うん。今度、酔ってないときに抱いて」
「そうだな。今度な」
昼は寝ているし、夜に素面の時なんて無いくせにと思いながら、肩を貸してやり、酔い潰れたバニーガールを立たせてやった。
𝑭𝒊𝒏