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第13章 最後の女

視線の先に田口さんの目が見えた。その目は穏やかで、優しかった。彼の最後になるだろう女を、愛（いつく）しんで見つめる瞳だった。

そのまま瞳を閉じて、彼の口づけを受け入れた。緊張で乾いていた互いの唇が、すぐに潤っていくのが理解できた。あんな状況で何度も最後までされるのは、確かに辛かった。だからと言って、自ら拒むこともできなかった。裸にされ、女の花びらを露出されたら、潔（いさぎよ）く、諦めなければならなかった。なぜなら、あそこは自ら閉じられる口ではなかったからだ。

彼の『何度も…何度も…』という言葉が頭に残り、今では味方として、側にいてくれる、『嫌ではない…』という気持ちを伝えたくて、何度も彼の唇にキスを続けていた。

私のお尻の窪みに、彼の大きく膨れ上がった気持ちが擦れあっていた。

だから嫌ではない、最大限の気持ちを、囁くように彼に伝えた。
「挿れてください…」と。