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人質交換を託された女
第13章 最後の女
『イケない…』という言葉が私の胸に突き刺さっていた。女として最後に出来るのは、一つしかなかった。それは後ろ手に縛られていてもできることだった。

「戸北…何を…」
彼が戸惑いの声を上げるのも構わず、私は彼の前で両膝を立てた。床には私の体を縛っていた縄の一部が置かれていた。

彼の肉棒は油を塗ったように黒光りしていた。それはもちろん私の愛液のせいだと理解していた。先端から男性の愛液が溢れ出てくる。

項垂れるように、彼の先端を口の中に含んだ。
「おい…」と彼は戸惑っていた。

独特の苦みと、上に反ろうとする反発で、彼が感じていることが分かった。

様子が気になり、視線を上に向けると、彼は鏡の方を見ているようだった。右手にはまだ縄が握られていた。
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