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人質交換を託された女
第16章 侵入者
ギシギシ…と縄が音を立てていた、その音で目が覚めた。恐る恐る目を開けた。
目の前にソファカバーの生地が見えた。口には未だテープが貼られ、声を出せなかった。体はうつ伏せで、ソファの上で横にされていた。両手は後ろに回されたままだった。体の痺れは引いたようだった。左右の腕はある程度動かすことができたが、手首はしっかりと縛られていて、隙間のない拘束から手を抜くことができなかった。足首にも布のような肌触りの物でしっかりと縛られているのが分かり、無力感に打ちひしがれ、「ふぅ…」と鼻から息を漏らしてしまう。ソファカバーの肌に優しい、柔らかい心地に、つい頬を預けてしまう。
ミシミシ…と再び縄の音が聞こえ、私は背中を背もたれの方に向けるように、体を回した。テーブルと向かい側のソファの間に、捜査員の体が見えた。彼女はラグの上でうつ伏せにされ、目隠しされていた。はっきりと声が聞こえず、口は封じられているようだった。
目の前にソファカバーの生地が見えた。口には未だテープが貼られ、声を出せなかった。体はうつ伏せで、ソファの上で横にされていた。両手は後ろに回されたままだった。体の痺れは引いたようだった。左右の腕はある程度動かすことができたが、手首はしっかりと縛られていて、隙間のない拘束から手を抜くことができなかった。足首にも布のような肌触りの物でしっかりと縛られているのが分かり、無力感に打ちひしがれ、「ふぅ…」と鼻から息を漏らしてしまう。ソファカバーの肌に優しい、柔らかい心地に、つい頬を預けてしまう。
ミシミシ…と再び縄の音が聞こえ、私は背中を背もたれの方に向けるように、体を回した。テーブルと向かい側のソファの間に、捜査員の体が見えた。彼女はラグの上でうつ伏せにされ、目隠しされていた。はっきりと声が聞こえず、口は封じられているようだった。