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人質交換を託された女
第7章 敗北への突破口
血が流れてくるように、ドロドロとしたものが口の中に充満し、舌を使って口内の不快感を取り除こうとする。だが、いつまで経っても、男芯は私の口を塞いでいた。息を吸っても吐いても、男の匂いしかしなかった。何も出なくなり、ようやく私は男の硬いものから解放された。
背後の男が私の体をそっと抱きかかえ、ゆっくりと上体を起こす。冷たい床の上に力なく座りこんだ。腰から膝上まで覆い、女らしい仕草や雰囲気を演出してくれるスカート。それは、まるで本質をぼかしつつ、魅力を引き立ててくれる魔法のようだった。その魔法が解けた今は、黒い生地が女のあるがままの、艶めかしいシルエットを浮かび上がらせていたに違いない。両脚の表面を流れる風に、脚を何度も閉じたくなる。体を前屈みにして、下半身のラインを何とか隠したかった。
耳元で男の声が耳鳴りのする中、かすかに聞こえた。
「休憩時間だ…どうだ…美味かったか…この水は精がつくだろう…」
背後の男が私の体をそっと抱きかかえ、ゆっくりと上体を起こす。冷たい床の上に力なく座りこんだ。腰から膝上まで覆い、女らしい仕草や雰囲気を演出してくれるスカート。それは、まるで本質をぼかしつつ、魅力を引き立ててくれる魔法のようだった。その魔法が解けた今は、黒い生地が女のあるがままの、艶めかしいシルエットを浮かび上がらせていたに違いない。両脚の表面を流れる風に、脚を何度も閉じたくなる。体を前屈みにして、下半身のラインを何とか隠したかった。
耳元で男の声が耳鳴りのする中、かすかに聞こえた。
「休憩時間だ…どうだ…美味かったか…この水は精がつくだろう…」