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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第2章 2人の年越し
除夜の鐘の音が鳴って、
えっちに夢中になってた時も
ずっと除夜の鐘は鳴ってたんだろうけど。
前々…耳にも頭にも入って来て無くて。
スマートフォンで時間を確認すると。
時刻は、
2024年の1月1日になっていた。
『巴さん…どうかしたんですか?』
ベッドの上にうつ伏せになってる
私の身体に彼が圧し掛かって来て
私のスマートフォンのディスプレイに
表示されている日時を確認する。
『あ、…いつの間にか…
年越ししちゃってましたね…?
もう、13分も…過ぎちゃってましたか
あのゴムが良すぎて、時間
すっかり忘れて巴さんに
夢中になってる最中でしたね…』
今から…13分前…って思うと
多分絶対彼と繋がってた時間で。
『年越しセックス…、
巴さんと…出来て良かったです。
巴さん、新年。
明けましておめでとうございます。
今年も…沢山、巴さんと
あっちこっち出掛けたりしたいし、
沢山…えっちも…したいですね?』
「うん…、港斗君…。
明けましておめでとうございます。
今年も…、一緒に…沢山…
港斗君との時間…過ごせたら…いいな…」
ぎゅううと後ろから
彼に抱き締められながら
巴が、後ろに上半身を捻って。
彼と頬を合わせるとキスをする。
『新年、初…キスですかね?』
「うーん?どうだろう?
えっちの合間にしてたキスが
初めてのキス…だったかも…だし…」
『あ、巴さん。あれ、
あれ…飲みましょうよ?
名城酒造の大吟醸…
大きな金箔入りのやつ…。
一回、電気点けますよ?』
彼が照明のリモコンを操作して
ベッドルームの電気を点けたので。
巴がベッドの端に追いやられていた
プロジェクターライトの
スイッチを操作してOFFにする。
彼が黒の木目調の化粧箱から
ワインボトルみたいに封入された
名城酒造の大吟醸を取り出して。
そのキャップを開けると。
さっきまで…シャンパンを
飲んでいたシャンパングラスに
大吟醸をそのまま注いで。