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私立桐邦音楽大学附属中学校
第2章 朝のご褒美
「着替え終わったからこっち向いて大丈夫だよ。」

「あ、ああ…」

弘斗が振り向くと体操着姿になった少女がいた。

「おはよう、室賀くん。」

「お、小山田?!」

「そうだけど……」

「まじか……」

「???」

体操着をほんのりと盛り上げた胸部。そこに書かれた文字を見てその少女が小山田梨果だと気付いた。

「……Bカップ?」

(わわわっ!何を俺は言ってるんだ!)

しかし少女は一瞬目を逸らし、黒髪を耳にかける仕草をして答えた。

「あたり…でも内緒だよ?」

「……」

「じゃあ私行くね。室賀くんも着替えれば?もうすぐチャイム鳴っちゃうよ。」

この時弘斗は今まで感じたことのない気持ちになった。心臓はドキドキと速まり顔は紅潮していた。

そして…下着はびっしょりと濡れていた。
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