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私立桐邦音楽大学附属中学校
第2章 朝のご褒美
教室に着いて扉を開ける。弘斗は皆校庭に出ているので誰もいないと思って教室内に入った。

「……あ」

声がした。

「え?」

そこにはひとりの……下着姿の女子がいた。

「……」

「……えっとー…室賀くん?」

(…………なんて綺麗な身体なんだろう)

その少女の美しさを目の当たりにして弘斗は固まってしまった。

「……えっと、あのーもしもし?」

「あっ!!ゴメン!!すぐ出ていくから!」

「……もういいよ」

「えっ?!…でも」

純白の上下セットの下着を着けた少女。知識のない弘斗でも高そうな下着だとわかった。

「ここまで見られちゃったらもういいよ…あとは着るだけだし…」

「……」

弘斗はその美しい下着姿の少女から目が離せなかった。胸は小さく谷間も浅いが、凛と上向きの形良い乳房だと見て取れた。真っ白な素肌と細くくびれたウエスト、小さく丸い臀部、そしてスラリと伸びやかな脚の付け根のスリットにショーツが食い込んでいた。

(…こんな女子うちのクラスにいたか?)

マジマジと少女を眺める弘斗。

「……あの、かといってそこまで堂々と見られるのも…」

そう少女に言われ弘斗は我に返った。

「わ!ご、ごめん!」

少女に背中を向けた。

「ふふふっ…男の子の反応っていろいろで面白い。」

「ど、どういうこと?」

「友也くん……えっとウチの同い年のお兄ちゃんと全然違うから。」

(同い年のお兄ちゃん??双子の片割れか?)

「そ、そうなんだ…」

(どういう日常送ってるんだこの子…一体誰だ?)
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