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私立桐邦音楽大学附属中学校
第14章 3学年スタート
春休みを終えて3学年初日、弘斗は桜舞い散る校内へと入る。
昨日一足先に入学式があったようで真新しい制服を着た新入生の姿もあった。
「ふう、初日くらい遅刻しないで登校しないとな。」
見栄を張ってそんな事を呟くが、クラス替えで小山田梨果と再び同じクラスにならないかと気が気ではなく、むしろ朝5時には目覚めていた。
人集りができている昇降口の掲示板。そこに新学年のクラス分け名簿が貼られている。弘斗は思わず足早になる。
一喜一憂する生徒たち。中には泣いている女生徒もいた。
(合格発表じゃあるまいし……)
そんな皮肉を心で呟きつつ期待の眼差しで自分の名前と小山田の名前を探す。
(あった……)
「うおおおおぉぉぉお!!やったーーーー!!」
「ど、どうしたんだ?!室賀?お前これ合格発表じゃねえんだぞ?!」
気付かぬうちに隣にいた内藤隆俊に突っ込まれた。
「な、内藤……いたのか。」
「いたのかじゃねえよ。お前そんな叫ぶほど俺と同じクラスなの嬉しかったのか?」
「いや……ってかむしろお前また同じクラスなの?」
「嫌なのかよ!てかどうせ小山田梨果だろ?」
「うっ……」
図星だった。
昨日一足先に入学式があったようで真新しい制服を着た新入生の姿もあった。
「ふう、初日くらい遅刻しないで登校しないとな。」
見栄を張ってそんな事を呟くが、クラス替えで小山田梨果と再び同じクラスにならないかと気が気ではなく、むしろ朝5時には目覚めていた。
人集りができている昇降口の掲示板。そこに新学年のクラス分け名簿が貼られている。弘斗は思わず足早になる。
一喜一憂する生徒たち。中には泣いている女生徒もいた。
(合格発表じゃあるまいし……)
そんな皮肉を心で呟きつつ期待の眼差しで自分の名前と小山田の名前を探す。
(あった……)
「うおおおおぉぉぉお!!やったーーーー!!」
「ど、どうしたんだ?!室賀?お前これ合格発表じゃねえんだぞ?!」
気付かぬうちに隣にいた内藤隆俊に突っ込まれた。
「な、内藤……いたのか。」
「いたのかじゃねえよ。お前そんな叫ぶほど俺と同じクラスなの嬉しかったのか?」
「いや……ってかむしろお前また同じクラスなの?」
「嫌なのかよ!てかどうせ小山田梨果だろ?」
「うっ……」
図星だった。