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私立桐邦音楽大学附属中学校
第16章 小山田が自宅訪問
「そういえば角山も混浴露天風呂入ったの?」

「入ったよ。」

「マジか。」

「でもやっぱり奏音美人だから注目が半端なくて友也くんがすぐ避難させちゃった。だからほんの数分だったけどね。」

「そっか。」

「安心して。奏音恥ずかしがってタオルで必死に隠してたから大事な部分は他人に見られてないと思う。」

「あ、ああそうなんだ。」

「あれが普通の女の子のリアクションだよねー」

「小山田は……?」

「私?」

「だ、“大事な部分”はどこまで他人に見られたの?」

(どうしてわざわざ傷つくの解ってるのに聞いてしまうんだ!)

「どこまでといっても私の場合はわざと見せてるから……」

(くっ!!やはり愚問だったか……)

「む、胸も隠さず?」

「うん。こう見えて私の胸は結構評価されるんだよ。こんなに小っちゃいのに不思議だよね。あはは…」

制服越しの己の胸部を撫でる小山田。

(評価される?…評価??誰に?)

「し、下は?」

「下かー…これは知る人ぞ知る秘密なんだけど……誰にも言わない?」

(知る人ぞ知る秘密ってなんだよ。いちいち発言が気になるんだよ。)

「…どのみちこんな話題誰にも話せないよ。」

「…あのね、恥ずかしいんだけど私、下の毛がほとんど生えてないの。」

「えっ!あ、そ、そうなんだ……」

「だから……ココも強いて隠さないとある程度は見えちゃうの。」

想像を巡らせる弘斗。心に打撃を受けつつも股間はピクリと疼いた。

「でも……」

「でも?……ゴクリ」

「あまりモロに見せちゃうと……なにかしらマズいことが起こると知ったから今回は自重したの。」

「マズこと?!マズいこととは?」

「んー…私のココはヤバいみたいなの。詳しくは話せないんだけど……厄祭の元…かな。」

急に真顔になり今度はスカート越しの下腹部を撫でた。

決して具体的な事は話さない小山田梨果。その表情から弘斗は聞くことを躊躇し深堀りできなかった。
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