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さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~
第2章 壱
―剣にしか興味のないお前が女に興味を持つなんぞ、紅い雪が降る。だが、お前、お都弥ちゃんをひそかに狙ってる奴は結構多いんだぜ。
 と、やんややんやとはやしたてられ、嘉門はこれまた逃げるように道場を飛び出した。
 どうやら、他の仲間は、お都弥の脚が不自由なことは知らぬようであった。
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