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さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~
第3章 弐
「私はご覧のとおりの不具(かたわ)者です。お武家さまはひとめ見て、ご身分の高いお侍であることは私にもすぐに判りました。こんな私を見て、あなたさまが何と思し召されるかと考えただけで、怖くなってしまったのです」
「そんな、そんなことはないぞ。お都弥は誰よりも、俺が知っているどんな女よりもきれいだ。それに、心根も優しい。姿形だけでなく、心もきれいな女だと俺は思う。もっと自信を持て」
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