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不倫白書 Ⅱ
第1章 禁断の快感…
 1

 わたしはあの一回りも年下の大学3年生の『リョウ』くんに抱かれた夜から…

 劇的に性欲が…

 性感が…

 変わった。

 
 あの夜リョウくんに抱かれ、セックスの快感の奥深さを知ってしまったわたしは、それまで3年間もセックスレスだったのに…

 平気だったのに…

 性感の昂ぶりを感じ、著しく性欲を覚える様になってしまった。


 リョウくんに抱かれた昨夜が水曜日の夜…

 だけど、次の木曜日の今夜、一人でベッドに寝ていたら…

 彼に抱かれたあの昨夜の情景が突然脳裏に浮かび上がってきて、アソコの奥がズキズキと疼き始め、また再び昨夜の様に溢れる程にショーツを濡らしてしまったのだ。

 もちろんセックスレスのわたし達夫婦は、今や別々の部屋で寝ている…


 そしてわたしはそのカラダの…

 アソコの疼きに…

 戸惑ってしまったのだ。


 なぜなら…

 今迄のわたしには、そんな経験が無かった、いや、全く無かったから。

 だからその疼きにどうして良いのかも分からなかったのだけど…
 多分、メスの本能の思考が命令してきたのだろう。

 わたしは無意識にショーツの中に指先を忍ばせ…
 そして、クリトリスに触れた。

「あぁ…」

 すると、そのクリトリスに触れた瞬間に、全身に快感の電流が走り抜け…
 快感に震え、喘いでしまったのである。

 そしてそのメスの本能の命ずるままに、無意識にクリトリスを弄り始め…

「ぁぁ、ぅ、くぅ…」

 瞬く間に快感に…

 絶頂感に…

 登り詰めてしまったのである。


 そしてそれはわたしにとっての初めてのオナニー…

 自慰行為であり…

 クリトリスがジンジンと疼き、昂ぶり…

 その快感が子宮を疼かせ…

 そこから全身に快感が拡がり…

 昨夜のセックスの快感程では無いけれども、絶頂感に陥ったのだ。

 そしてその絶頂感は、前夜に続く人生二度目の絶頂感であり…
 わたしの全ての価値観をも変えてしまったともいえたのである。


「ぁぁぁぁ…」

 自分で弄ってもこんなに感じるんだ?…

 まだ奥の疼きが収まらない…

 そのあまりの快感の余韻に、違和感さえ感じてしまった。


 そして…

 そして…

 また彼に…


 リョウくんに逢いたい…

 いや…

 抱かれたい…
 

 


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