この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不倫白書 Ⅱ
第1章 禁断の快感…
5
リョウくんに逢いたいのだが、自分から誘う勇気は無かった…
だけど、彼と出会った街、渋谷へとわたしの心が導いたのである。
わたしはほぼ毎週、渋谷の映画館へと出掛けていた位であったから…
渋谷の街は馴れ親しんでいたはずなのだ。
だが…
今日の渋谷の街は…
渋谷の駅は…
スクランブル交差点は…
新鮮であった。
いや、いつもと違う…
新鮮な輝きに目に映ってきていたのだ。
そして…
当て所無く彷徨う訳にもいかないと思い、また、これからの自分の為にもと、何着かの洋服を買おうと思い、まずはデパートを巡る事にする。
来週、リョウくんに逢うのにどんな服を着ていこうか?…
これから何度か逢いたいから、何着かは欲しい…
等々、心が昂ぶってきていた。
いや、こんな気持ちで洋服を、いいえ、渋谷の街を、デパートを巡るのは…
結婚以来、初めての事である。
まさか、こんな想いがわたしの心に沸き起こるなんて…
そんな心の昂ぶりに違和感さえ少し感じていた。
そしてそんな違和感を感じながらも、新たな洋服を…
装いを求めて渋谷の街を巡っていく。
なんとなくそんな違和感が、なぜか心地良く感じていた…
いや、ソワソワとした心の騒めきが新鮮であった。
いつもは目にも入らない様な、自分には派手目かな?…
そう感じる様なデザインの洋服や、アクセサリー、靴等々がなぜか目に、心に引っ掛かってきていた。
そして常に心の中に…
リョウくんに褒められるかしら?…
似合うって言ってくれるかしら?…
そんな想いが顔を出してくる。
ああ、これじゃぁ、まるで恋心みたいだわ…
こんな、もう37歳にもなる中年女が…
気持ち悪いわ…
だけど…
この昂ぶりは…
納まりそうもなかった…
リョウくんに逢いたいのだが、自分から誘う勇気は無かった…
だけど、彼と出会った街、渋谷へとわたしの心が導いたのである。
わたしはほぼ毎週、渋谷の映画館へと出掛けていた位であったから…
渋谷の街は馴れ親しんでいたはずなのだ。
だが…
今日の渋谷の街は…
渋谷の駅は…
スクランブル交差点は…
新鮮であった。
いや、いつもと違う…
新鮮な輝きに目に映ってきていたのだ。
そして…
当て所無く彷徨う訳にもいかないと思い、また、これからの自分の為にもと、何着かの洋服を買おうと思い、まずはデパートを巡る事にする。
来週、リョウくんに逢うのにどんな服を着ていこうか?…
これから何度か逢いたいから、何着かは欲しい…
等々、心が昂ぶってきていた。
いや、こんな気持ちで洋服を、いいえ、渋谷の街を、デパートを巡るのは…
結婚以来、初めての事である。
まさか、こんな想いがわたしの心に沸き起こるなんて…
そんな心の昂ぶりに違和感さえ少し感じていた。
そしてそんな違和感を感じながらも、新たな洋服を…
装いを求めて渋谷の街を巡っていく。
なんとなくそんな違和感が、なぜか心地良く感じていた…
いや、ソワソワとした心の騒めきが新鮮であった。
いつもは目にも入らない様な、自分には派手目かな?…
そう感じる様なデザインの洋服や、アクセサリー、靴等々がなぜか目に、心に引っ掛かってきていた。
そして常に心の中に…
リョウくんに褒められるかしら?…
似合うって言ってくれるかしら?…
そんな想いが顔を出してくる。
ああ、これじゃぁ、まるで恋心みたいだわ…
こんな、もう37歳にもなる中年女が…
気持ち悪いわ…
だけど…
この昂ぶりは…
納まりそうもなかった…