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第10章 ２月１４日　バレンタインデー

「ん……ぅ、…ふ…っ…、ん…っ」

はぁ…と…僅かに…漏らした
吐息が…熱く…熱を…
帯びて行くのを感じるし…。
その吐き出す吐息の熱よりも…
自分の…身体の中心が…熱く…
熱を帯びて行くのを…感じる…。

ヌルヌルと…舌に舌を絡め…られて
絡められていた舌は…いつの間にか
一方的な…キスから…熱を
分かち合いながら溶け合うキスに
少しずつ…いつの間にか…変わって行く。

にゅる…にゅる…と…両方の
乳首にローションを塗り付けられて。
段々と…硬く…ピンっと…
乳首がそそり立って…行くと
さっきまで…よりも…気持ち良くなって。

自分の…中が…ウズウズと
熱くなって疼いて来て
無意識に…腰を小さく…揺すってしまう。
その…身体の中心の疼きと熱が
乳首を弄られる度に増して来て、
その疼きから逃れる様にして
ギュウウと自分の太もも同士を
無意識に…押し付け合って居て
スリスリと膝と膝を擦り合っていた。

「んはぁ…あぁ…ん…ッ…」

『巴さん…舌…出して…もらえますか？』

こんな風に…と言いながら
港斗が巴に自分の舌を
べぇ～っと伸ばして見せて来て。

「こ…こう…？」

『そうですそうです…』

彼が…自分の指に
控え目な量の…ローションを塗ると
巴の口に…その指を近付けて来て。

『僕の指…口でする時にみたいに
しゃぶって貰っても良いですか？』

あ～ん…と…その指を咥えられる程度に
巴が控え目に自分の口を開くと
チョコレートの香りのする
ローションを纏った2本の指を
ペニスに見立てて…自分の口に含むと
自分の舌には…ローションの
人工的な…チョコレート…ぽい…
味と…香りが…口の中から鼻に広がって。

ちゅぶ…っ…ちゅ……ぶ…っと
少しだけ…吸って圧を掛けながら
自分の口の中と舌を使って、
彼の指のローションをお掃除フェラ
するみたいにして…削ぎ落して行く。

自分の唾液と…チョコレートの
味がするローションが混じって
その唾液とは違う粘度の液体が
自分の口の中で溜まって来て
飲むに…飲んで良い物…なのか…と
巴が…それに溺れてしまいそうに
なっていると…。

『巴さん…上…になって貰っても？』

そう彼がこっちに言って来て。