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12歳年下の彼とバレンタインする話
第6章 ナイトデザートビュッフェ

いいえと…彼が首を
左右に振って違うと言って。

『何か…酸素療法する時に
鼻から吸う方のチューブを
カヌレとかカニューレって
カヌラとか言うらしいですよ?
こっちとしては…流量で
コスト請求するんで
マスクでもカニューレでも
どっちでも良いですけどね…』

と言う…私には話の大半が
意味不明は話を聞くと、
彼が医療事務の仕事を
普段してるんだなって分かったけど。

私は…合間に…コーヒーを
頂いたりしつつ休み休みに
全部…やっとって感じの
内容のボリュームだったけど。
彼は…後からお代わりしてて。

流石…港斗君だなって
なってしまってたんだけど。

アーモンドチョコだけ
彼がお代わりした分を
ちょこちょこと…
チョコだけに分けて貰って食べた。

ここは…ホテルのプランとは
別に個人手配したから、
ここの分はここだけで会計をして。

雰囲気のある…ホテルの
螺旋階段を…3階まで上がって。

自分達の…部屋が近付くと…
なんか…その…急に…
この後…彼に…どんなお願いを
されてしまうのかなって…
ドキドキしてしまって落ち着かない。

『もしかして…巴さん
緊張しちゃってますか?
僕が…どんなえっちなお願いを
巴さんにして来るかって
思って緊張しちゃて…ますか?』

する…と彼がこっちの腰を抱いて来て。
身体の距離を詰められてしまった。

「み、港斗君…ダメ…こんな場所じゃ…」

『このフロアに泊まる
宿泊客くらいしか、この時間なら
ウロウロしたりしませんって。
温泉旅館じゃないんですし、
この時間にそんな部屋から
滅多に出る様な用事も無いですよ…』

そう言って…深い方の
キスを廊下でされてしまって。

流石に…廊下だから、
彼も多少は遠慮してる様で
時間としては短いキスだったが。

私の…気分を…
そっちの方向へと…
切り替えるには…十分なキスだった。



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