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君とセカンドラブ
第19章 ひとつ屋根の下で

月日は流れ、
遼太は高校を卒業すると同時に建設会社に就職した。
高校の担任からは大学に行ける学力があるのに勿体ないと散々考え直せと言われたが、
早く自分の力で葵を養いたいと考えていたので
進学をしないことに迷いはなかった。
明日香は中学を卒業して誠一の妻になることを望んだが「女の子も結婚を許される年齢は男子と同じ18歳に引き上げられたんだよ」と誠一に諭され、
渋々、高校に進学した。
ただし、明日香が出した条件というのがあって、
明日香が高校を卒業するまでに
ちゃんと誠一と葵が離婚することだった。
どうやら明日香は、家庭内フリーセックスを望まず、真剣に誠一と夫婦になりたいようだった。
この明日香の提案には遼太も大賛成だった。
紙切れ一枚で夫だの妻だの、息子だ娘だのと締め付けられなくてもいいじゃんと言っていた遼太だったが、本音は葵を正式に妻に迎え入れたくて仕方なかった。
ある夜、遼太は疑問に思っていることを話してみた。
「ねえ、もしもだよ…
もしも僕と葵が結婚して、明日香と父さんが結婚して…万が一、子供が出来たら…
明日香が生んだ子は僕にとって弟か妹でいいんだよね?」
「まあ…そうなるかな」
遼太の問いかけに誠一は歯切れ悪そうにそう言った。
「じゃあさ、僕と葵の間の子供にとって
明日香はお姉さんになるの?
それとも…おばあちゃん?もしくは、おばちゃん?」
「えっ?!」
明日香は目を真ん丸にして驚いた。
「え~っと…つまりだな…」
誠一はメモに家系図を書きかけて
途中でくしゃくしゃに丸めて考えるのをやめた。
「そんなことはどうでもいいじゃないか
つまりは…みんな家族ってことだよ」
誠一の出した応えにみんなはうなづいた。
だが、ひそかに遼太は
父が亡くなったときに財産分与で揉めそうだなと
一人でニヤニヤしていた。
完

