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愛欲と追憶の日々
第6章 直樹
やめて、と私は言ったものの、身体は直樹を求めていた。
直樹は私のパンストの上からクロッチ部分の指を這わせてくる。
そこは、すでに少し湿っていたのだ。
それを知った直樹はパンストの中に強引に手を入れてくる。
私は、身をよじって逃げようとした。
だが、直樹は私の肩腕を強くトイレの壁に押し付けて身動きが取れないようにした。
そして、また舌を思い切り絡ませるキスをしてくる。
直樹の手は私のショーツのクロッチ部分を指でよけて、その指が花弁に入って来た。
「もう、濡れてるんだ?」
「や、やめて…」
直樹は私の言葉を無視してまたキスをしてくる。
片腕を強く押し付けられながら直樹は私の首筋に唇を這わせる。
乱暴にされればされるほど、身体が感じてくる。
(あぁ、これ以上されると私、もうダメ…)
そう心の中で呟いた。
私は直樹の手を振り払い身体を押しのけて、トイレから出て行った。
その後、直樹はトイレに入った様だった。
私は、化粧室の鏡で自分の顔を見てみた。
そこには耳まで赤くなっている自分の顔が写し出されていた。
それに、ブラウスの前が開けて乱れているのに気づいた。
捲し上げられたスカートを元に戻し、パンストを直した。
化粧を直すと自分の席に戻っていった。
直樹は、何事もなかったようにトイレから戻って来たのだ。