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愛欲と追憶の日々
第8章 嫉妬
尚もタカシは激怒して言ってくる。
「どうするんだよっ!!俺の家に来るのか?来ないのか?ハッキリしろよっ!!」
私は、この騒ぎを何とかしなくてはならないとその時思っていた。
「じゃ、これからタカシの家にいくわよ。それでいいんでしょ?」
「そうだよ、それでいいんだ…」
タカシはそう言うと上機嫌になっていた。
「早く、行こうぜ、車のカギは?」
「ちょっと待ってよ、その前に着替えさせてくれない?」
私は、その時まだパジャマ姿のままだったのだ。
「あぁ、分かったよ、早く着替えて来いよ…」
私は家に入ると急いでパジャマを脱いで着替えた。
その間、タカシは車のフロントガラスに付いている霜を何かで落としているらしかった。
私は、爆睡している翔が心配だった。
目が覚めた時、私が居なかったらさぞ、驚くだろう。
そう、思ったのだ。
そこで、私は翔にLINEを入れた。
「ちょっと、出かけてくるから家で待っててね。直ぐに戻るから心配しないで…」
そう、翔の携帯のLINEに書いて送信した。
着替えて外に出るとタカシが私の車のところで待っていた。
私は車のカギを開けてタカシを車に乗せて、車をタカシの自宅へと走らせた。
私はタカシの自宅マンションを知らなかったので、道案内を彼にしてもらったのだ。