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生贄の 人妻
第12章 おもてなし・・・・
マンションのキッチンで 包丁をメタボな腹に・・・
裸で寝ている頭に 硬い物を振り下ろして・・・
リビングの床に寝る体に跨り 包丁を振り下ろして・・・
殺したい・・・殺したい・・・殺したい・・・
拓哉と私の中を割いて 私を貪った森を
許せない・・・
許さない・・・
絶対に 許さない・・・・
隣に座る久美子が時折 前の森を睨む麻衣を見て
溜息を洩らして外の景色に目を送り
帰りの車中 お通夜の様な沈黙のまま
久美子を駅で降ろして 森のマンションへ戻った
何時もの様に ソファーに座り 麻衣が差し出す
ビールを傾け 麻衣を笑顔で見て ソファーを叩いた
黙って横に座り 顔を重ねようとした唇に手を当て
「 御免なさい 風邪みたいなの 」
森の隣でソファーに背を預け 森は額に手を当て
「 疲れたみたいだな 横に成りな 」
麻衣の膝に手を入れ抱き上げて ベッドにそっと横にすると
寝室を出て行った その夜 麻衣はベッドに一人で眠り
森はソファーで朝を迎えて 出社していった