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生贄の 人妻
第13章  同僚
二人の男の蹂躙に意識を飛ばしている麻衣を
見下ろして シャッターの音が何度か流れ
男達は服を着て マンションを後にして行った
 
ーーーーー・----

麻衣は気怠い体を起こして 男達の流した物を
始末して 朝食を用意している所へ 
森が部屋に入ってきて 麻衣を抱きしめ
唇を重ねて来る 持っていたフライパンを外し
体に手を回して 舌を絡め返し 

「 あさ・・ごはん・・・ 」

心を閉ざして 甘えた声を出して
森の入れた珈琲を口に運び 二人で朝食を
カップを口に運ぶ麻衣を 窺うような目で
森は見つめ 珈琲を口に運んでいた

その日麻衣をソファーで抱き締め 
舌を何度か絡め 森は 麻衣と一つには成らず 
一つの部屋で 麻衣の頭を腕に乗せて眠った

翌朝 主のいない家の掃除を終わらせ
拓哉と住むマンションへ戻り 夕食の
準備を終わらせ 帰りを待ち
壁に飾った版画に目を送り また
溜息を一つ 窓の外の建物が 生活の灯りを
灯し始めた時 拓哉がドアを開け 
リビングのソファーに座り 麻衣を見つめて

「 退職しようと思う 」

真剣な表情で麻衣を見つめて 言った

「 土曜日・・・ 」

降ろした手を握り締めて 悔しさを浮かべ
麻衣を見て

「 木下と樋口が・・・ 」

麻衣は小さく頷いた

「 明日から 新しい仕事を探す 」

麻衣の隣に座って 麻衣を抱きしめ耳元で

「 ゴメン 辛い思いをさせて 」

強く抱きしめて 顔を重ねてきた
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