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生贄の 人妻
第16章  取り残された 夫達
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2日前 麻衣は対馬に たまには二人で
お会いしませんかと ラインを入れ 
金曜は拓哉は飲み会だから 夜は一人です
送ると 直ぐに 暫くぶりだねと返って来た
〇〇ホテルで良いですかと送り 夕食を
一緒の約束をして レストランで食事をした後
部屋に入り 抱き着こうとする処を
妖艶に笑って ルームサービスのワインを
グラスに入れ 

「 今夜は よろしく・・・・ 」
切れ長の潤んだ目で見つめ グラスを口に運ぶ
対馬を見て 2杯目を注いで 立ち上がると
ネックレスを外して テーブルに置き 背中を対馬に向け

「 ・・ ぶちょう ・・・ 」
甘える声で囁き 頭を振っていた対馬が立ち上がり
崩れ落ちていた

**

ノックに麻衣はドアを開け 入って来た男達に
会釈をして 床で寝ている対馬を指さして
男達は抱きかかえるように 対馬を運び出していった
拓哉は麻衣を抱きしめて

「 今日で 終わるから・・・ 」
顔を重ね 麻衣の手が拓哉の頭を強く抱え頷いた

「 どうする? 」
拓哉が顔を外して聞くと

「 泊まる!! 勿体ないもん!! 」

明るい顔で麻衣は言うと ベッドにダイブする様に
飛び込んで 枕を抱え頬摺りしていた
拓哉は麻衣を残して ホテルを出ると
久美子と弥生の待つホテルに 向かった
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