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生贄の 人妻
第16章 取り残された 夫達
川田が 呟くように そして横たわる男達に
聞こえるように 呟いた
・・・ 4人には 償って貰わないと ・・・
拓哉は樋口を見下ろした 樋口の目が大きく開き
縛られた足で 拓哉から 離れようと足を動かして
「 川田さん 申し訳なかった 」
「 本当に 申し訳なかった・・・ 」
拓哉は冷たく見下ろして
「 相馬さん コンクリートは? 」
相馬が一瞬怪訝な顔をした後
「 しっかり 4人分練って置いた 速乾だから
急がないと 」
「 井上さん 裏庭? 」
拓哉が振り向くと 井上がニヤリと笑い
「 夕方 4っつ しっかり掘って用意できてる 」
拓哉は 4人を見て
「 誰から 運びますか? 」
拓哉の横に 4人の男達が並び 裸の4人を見下ろした
木下が悲鳴を上げ
「 川田さん 和島さん 井上さん 相馬さん
許してください 部長に命じられて・・・ 」
足を藻掻き 5人の男から離れようとしながら
哀願を続けていた
「 殺さないよ!! 」
拓哉は吐き捨てるように 木下を見て言った
足を藻掻いていた木下の足が止まり 拓哉を見上げた
「 コンクリートも穴も用意してないよ あんたら
殺しても 後味悪いから ただ・・・ 」
対馬と樋口、木下が拓哉の次の言葉に固唾を飲んで
見つめて来る
「 このままでは 私達も妻達も 納得しないですよね
少しだけ 痛い思いを味わって頂こうかと 」