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生贄の 人妻
第16章  取り残された 夫達
「 どうします? 」
相馬達を見ると 和島が

「 他の人がやらなくても 俺はやらせて貰う 」
机に向かう 拓哉も後ろを付き 井上と
相馬も後を付いて テーブルの上に置いた選定挟みを持ち

和島は 木下の傍に座り 鋏を見せ

「 木下 彩はお前に殺されたんだ 彩、俺のパソコンの
 間に遺書を挟んで 死んだよ 遺書を読んだのは
 彩が死んで 1週間目だった 便箋2枚に俺を
 愛してるって書いてくれてな 死ぬ理由も書いて有った
 川田さんが 彩がお前に嬲られるのを手に入れてくれて
 見せて貰ったよ 良い様に甚振ってくれたよな 」
和島は淡々と話しを続け 木下の目に恐怖が浮かび

「 和島さん申し訳ない 済みません 俺が悪かったです
  申し訳ありません ゴメンナサイ・・・ 」
涙を浮かべ恐怖を浮かべた目で和島を見る

「 謝ってくれても 俺の彩 帰って来ないよな 」
愛妻の彩の姿を追うように遠くを見て呟き

「 このまま お前を開放したら また悪さするだろ
  その根だけは 取り去っておかないとな 」

和島の持つ剪定鋏を見て 木下は必至の形相で
和島から逃げようと体を揺すり

「 和島さん・・申し訳ない・・ ゴメンナサイ・・
  許してください・・・ 辞めてください・・・ 」

言葉が 支離滅裂に成り 必死の形相で体をずらす

「 彩は 遺書に辛かったと書いて有ったよ  お前の此れで 」

・・・ぎゃーーーーーーーー!!!!!・・・・・
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