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生贄の 人妻
第17章  集う 妻達
8月2週目の金曜日

慌ただしい三か月が過ぎ久美子は 机の上の
パソコンを閉じて 前に座る弥生に

「 帰り少し・・・ 」
弥生の顔を見ると 長い髪を後ろでまとめた弥生が頷き
駅前の居酒屋に座った

「 お疲れ様・・・ 」

弥生と久美子はジョッキを合わせ 久美子が深く
息を吐き 

「 本当 お疲れだわ・・・ 」

ゴールデンウィークが開けた月曜日 本社に2人で
入った途端から 混乱した経理部の中で
久美子は 日常の処理を 古くからの二人に任せ
弥生と帳簿を見て 二人で段取りを取り
片付ける傍ら 4人の仕事を割り振って
作業の効率を行い あっという間の三ヵ月が
過ぎていた

「 どう? 最近 ? 」
弥生に聞くと

「 うーーーん ・・・ 」
「 主人も 戻って二人の生活に・・・ 」
「 これで 良いんだと思うんだけど・・・ 」

「 ご主人とは? 」

「 帰って来た時 3日置き位が最近 忙しいのかな
  週一 位  久美子さんは? 」

「 主人も 週一かな 森のお呼びが無く成って
  何か 穴が開いた気分・・・ 」
傍に来た店員に 追加のビールを2つ頼み 弥生を見た


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