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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
 34

「そ、そんなぁ、じ、自業自得だなんてぇ…」
 彩ちゃんはそんなわたしの言葉に反論しようとしてくれるのだが…

「ううん、いいのよ…」
 と、わたしは制し…

 そして…
「らしくなかったのよ…」
 と、言い放つ。

「そ、そんな、らしくないなんて…」
「うん、いいのよ、そもそもが…」

 わたしは彩ちゃんの顔を見つめ…

「そもそもが、わたしはビッチ…
 ビッチなクソ女なんだから、ううん、ビッチなクソ女でいいのよ…」

「そ、そんなぁ…」

「でもね、現実にはどうかは全く分からないんだし、本当に彩ちゃんの言う通り何かしらのトラブルのせいなのかもしれないし…
 もしかしたらこれが和哉の、ううん、ビッケの答えなのかもしれないし…」

 多分わたしは、こうして話している間に開き直れたのかもしれない…

「ま、とにかく、このままずうっと何の連絡もないなんて事は無いだろうからさぁ…」

 そう、今は…
 和哉の出張帰りを待つしか答えは無いのだ。

 そしてこの沈黙は、多分、おそらくは…

 決していい結果、答えではないであろうとも想像できるのだが…

『ええ、大人しくしていてくださいよぉ…』
 10日の夜、和哉が帰り際にそう言っていた。

 だから、あと4日…

 大人しく待つしかない。

 その時、何らかの答えが分かる筈なんだ…

「ま、悠里さんがそう言うんじゃ…」

「うん、彩ちゃんありがとうね」

「え、いいえ、なんかお節介みたいでぇ…」

「そんなことないわよ、ありがとう」
 そう、本当に感謝である。

「じゃあ、せっかくだからぁ、飲みましょうよぉ」

「うん」

「すいませーん、赤ワインボトルでぇ」
 …と、とりあえずわたしはそんな彩ちゃんに励まされ、助けられた。


 そして14日、15日、16日と、やはり何の連絡もないままに3日が過ぎ…
 17日を迎える。

 その3日間…
 わたしは毎晩、彩ちゃんのバー『ビッチ』に入り浸り、とりあえずは大人しく飲んで、いや、飲んだくれて過ごした。

 
  3月17日は日曜日であった…



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