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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日

18
「そ、そんな、わたしに和哉をくださいなんて……さっきみたいにさ…の、のんびり云ってないでさ…」
「え?」
どうやらその未練たらたらな、虚勢の言葉を…
麻耶さんに見抜かれてしまったみたい。
「も、もっともっと…その若さを武器に和哉とヤッちゃえば…
あ、も、もう、何回かヤッちゃってるかぁ?」
これが虚勢の…
未練たらたらな…
わたしの情けない弱さからの言葉。
元教師…
9歳年上のオンナ…
オバさん…
未来の見えない…
愛する事が怖い、怖くて素直になれない…
そんなコンプレックスを内心抱き、虚勢を張った、つまらない、そして弱いオンナの精一杯の見栄。
そもそもが、初めから、わたしを訪ねて来た瞬間に負けを、いや、こうなる事を、一瞬にして覚悟した筈だったのに…
そう、音信不通がスマホ紛失、いや、ある意味、麻耶さんのせいだと分かった瞬間に…
つい、心が油断してしまったのだ。
つい、へそが曲がってしまったのだ…
一度は、いや、何度となく和哉との関係に終止符を自ら打って終わりにしようとしていた筈のこの約2年間なんだから…
この魅力的なМさん、麻耶さんとなんて関わらなければよかったのに…
「あ…い、いや、私は、私は、ちゃんと和哉さんから見て貰いたいから…
あ、だ、だから…
み、美紀谷、あ、ゆ、悠里さんと、一度、お話しを…」
ほら、もう既に、わたしに対して同情してきている…
年上のオバさんオンナに哀れみを感じてきている…
和哉は若い…
そして男盛りなんだから、目の前にオンナがいれば、いや、誰だって、嫌じゃないオンナが迫ってきたら…
ヤル、ヤッちゃうに決まっているんだ。
あの年頃の、いや、男、オトコになんて理由なんていらないんだ…
勃てばヤル、決まっているんだ。
それを、それを、とうに分かっている筈の大人のオンナ…
ビッチなクソ女のくせに…
クソ女のくせに…
わたしは目の前の、若さ溢れ、この美しい麻耶さんに…
嫉妬している…
いや、嫉妬していた。
「そ、そんな、わたしに和哉をくださいなんて……さっきみたいにさ…の、のんびり云ってないでさ…」
「え?」
どうやらその未練たらたらな、虚勢の言葉を…
麻耶さんに見抜かれてしまったみたい。
「も、もっともっと…その若さを武器に和哉とヤッちゃえば…
あ、も、もう、何回かヤッちゃってるかぁ?」
これが虚勢の…
未練たらたらな…
わたしの情けない弱さからの言葉。
元教師…
9歳年上のオンナ…
オバさん…
未来の見えない…
愛する事が怖い、怖くて素直になれない…
そんなコンプレックスを内心抱き、虚勢を張った、つまらない、そして弱いオンナの精一杯の見栄。
そもそもが、初めから、わたしを訪ねて来た瞬間に負けを、いや、こうなる事を、一瞬にして覚悟した筈だったのに…
そう、音信不通がスマホ紛失、いや、ある意味、麻耶さんのせいだと分かった瞬間に…
つい、心が油断してしまったのだ。
つい、へそが曲がってしまったのだ…
一度は、いや、何度となく和哉との関係に終止符を自ら打って終わりにしようとしていた筈のこの約2年間なんだから…
この魅力的なМさん、麻耶さんとなんて関わらなければよかったのに…
「あ…い、いや、私は、私は、ちゃんと和哉さんから見て貰いたいから…
あ、だ、だから…
み、美紀谷、あ、ゆ、悠里さんと、一度、お話しを…」
ほら、もう既に、わたしに対して同情してきている…
年上のオバさんオンナに哀れみを感じてきている…
和哉は若い…
そして男盛りなんだから、目の前にオンナがいれば、いや、誰だって、嫌じゃないオンナが迫ってきたら…
ヤル、ヤッちゃうに決まっているんだ。
あの年頃の、いや、男、オトコになんて理由なんていらないんだ…
勃てばヤル、決まっているんだ。
それを、それを、とうに分かっている筈の大人のオンナ…
ビッチなクソ女のくせに…
クソ女のくせに…
わたしは目の前の、若さ溢れ、この美しい麻耶さんに…
嫉妬している…
いや、嫉妬していた。

