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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日

19
わたしはこの目の前にいる若さ溢れ、美しい麻耶さんに…
嫉妬している、いや、嫉妬していた。
年齢差というモノには永遠に勝てないのだ…
若さというモノには絶対に追い付き、追い越す事は出来ないのだ。
わたしはギリギリ37歳。
だから今はギリギリセーフ…
ギリギリ28歳の和哉とは釣り合っている、いや、かろうじてバランスを保てている。
だけど3年後の40歳の時は?
45歳の時は?
48歳の時は?
果たして約10歳歳下の彼女、麻耶さんには、いや、若さには永遠に敵わない。
年齢差というモノは永遠に追いつかない追っかけっこなのだ…
そして今わたしは、そんな事を痛切に痛感をし、この目の前にいる約10歳歳下の、いや、正確には9歳歳下の彼女、М、麻耶さんの若さと美しさに…
激しく嫉妬している。
そしてその彼女、麻耶さんは、そんな自らの若さという有利、優越には全く自覚なく、真正面からこのわたしに対峙をし…
わたしに
『和哉をください』
『譲れ』
『別れてくれ』
と、迫ってきている。
それも純粋に…
何の計算や腹黒さもなく…
真正面からぶつかってきているのだ。
だから…
だからこそ…
わたしは激しく嫉妬心を覚え、そしてジレンマという穴に陥ってしまったみたい。
年齢差というジレンマ…
今だけというジレンマ…
この目の前の麻耶さんの若さと美しさに対するジレンマ…
「……で、わ、わたしと一度話したいって?
それで?
和哉をくれって?」
と、素直になれないジレンマ…
最初から、ハナから、この勝敗が見えているのに…
真っ向から向かってきている彼女の潔さに対する、自分のズルさを実感してしまうジレンマ…
素直になれたらどんなに楽か?
「え……は、はい…
和哉さんを、和哉さんが…
ほ、欲しい……んです」
「……ふーん………でもねぇ…」
素直になれないジレンマ…
「どっちがいいかなんてさぁ…
和哉が決める事なんじゃないの?」
「そ、それは………」
「それにさぁ、もう何回か寝て、抱かれてるんでしょう?
それじゃダメ?
我慢できないの?」
そして素直に負けを認められないオバさんの弱さのコトバ…
わたしはこの目の前にいる若さ溢れ、美しい麻耶さんに…
嫉妬している、いや、嫉妬していた。
年齢差というモノには永遠に勝てないのだ…
若さというモノには絶対に追い付き、追い越す事は出来ないのだ。
わたしはギリギリ37歳。
だから今はギリギリセーフ…
ギリギリ28歳の和哉とは釣り合っている、いや、かろうじてバランスを保てている。
だけど3年後の40歳の時は?
45歳の時は?
48歳の時は?
果たして約10歳歳下の彼女、麻耶さんには、いや、若さには永遠に敵わない。
年齢差というモノは永遠に追いつかない追っかけっこなのだ…
そして今わたしは、そんな事を痛切に痛感をし、この目の前にいる約10歳歳下の、いや、正確には9歳歳下の彼女、М、麻耶さんの若さと美しさに…
激しく嫉妬している。
そしてその彼女、麻耶さんは、そんな自らの若さという有利、優越には全く自覚なく、真正面からこのわたしに対峙をし…
わたしに
『和哉をください』
『譲れ』
『別れてくれ』
と、迫ってきている。
それも純粋に…
何の計算や腹黒さもなく…
真正面からぶつかってきているのだ。
だから…
だからこそ…
わたしは激しく嫉妬心を覚え、そしてジレンマという穴に陥ってしまったみたい。
年齢差というジレンマ…
今だけというジレンマ…
この目の前の麻耶さんの若さと美しさに対するジレンマ…
「……で、わ、わたしと一度話したいって?
それで?
和哉をくれって?」
と、素直になれないジレンマ…
最初から、ハナから、この勝敗が見えているのに…
真っ向から向かってきている彼女の潔さに対する、自分のズルさを実感してしまうジレンマ…
素直になれたらどんなに楽か?
「え……は、はい…
和哉さんを、和哉さんが…
ほ、欲しい……んです」
「……ふーん………でもねぇ…」
素直になれないジレンマ…
「どっちがいいかなんてさぁ…
和哉が決める事なんじゃないの?」
「そ、それは………」
「それにさぁ、もう何回か寝て、抱かれてるんでしょう?
それじゃダメ?
我慢できないの?」
そして素直に負けを認められないオバさんの弱さのコトバ…

