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第7章 2024年3月17日日曜日

　29

　本当の本音は、例え生理中でも逢いたいし、逢っていたい、いや、ずうっと一緒に過ごしたい…

　…のだが…………

　今夜のこの突然の麻耶さんの来訪に、わたしはようやく自分のこの和哉への思い、想いにケリを、いや、ケジメをつける決意をしたのである…
　いいや、この麻耶さんの勇気にも敬意を感じたから。

　そしてこの数ヶ月の心の不惑な思い、想いと揺らぎ、そして騒めきを終わらせる意味でもそう決意をしたのだ…

　だが…

　わたしの本性でもあるビッチという天の邪鬼で性悪のクソ女の最悪な性根が、その決意の想いを簡単にはしない、いや、したくはない、いいや、簡単にこの愛しい和哉を譲りたくはない…
　と、心の中で囁いて、ううん、騒めき、暴れ、渦巻いてきていたのである。

　そしてそんな悪足掻きといえる様な想いの中で…
　ある衝動が湧いて、沸きつつあったのだ。

　それは…

「ええ、わたしそんなに怒るかしら？」
　そう返す。

「あ、い、いや、そ、そんな、お、怒るってわけじゃないっすけどぉ…」
　和哉は慌ててそう言い繕ってくる。

「そんなには怒ってるつもりは無いんだけどなぁ…
　でも、言い方がキツイからかなぁ…」
「あ、い、いや、そ、そうっすよ、悠里さんはツンデレっすからぁ…」

「ええ、あ、うん、でもさぁ、そのツンデレってのはさぁ、キミ、ストーカーくんへの気持ちの照れ隠しだし…」

「えっ…」

　突然の、そんなわたしの優しいホンネの、いや、初めてそのツンデレという表現の素直な想いの本音の言葉に…
　和哉はそう驚きの声を漏らす。

　そしてそれに、この湧き起こってきているわたしのビッチなクソ女の思いの標的は…
　和哉の後ろに隠れ、必死に聞き耳を立てているであろう麻耶さんであり、そのビッチな思いの衝動が高まり、昂ぶる程に反対に、この和哉が愛しく感じできていたのである。

　心がウズウズと昂ぶり、疼き始まってきていた…