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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日
 28

「ふぅん…あ、でも、それに、わたしが生理だからねぇ…」
「えっ?」

「ほら、どうせ生理中のわたしなんかには用は無いしねぇ…」
 と、わたしはワザとそうからかう意味でスネた言葉を言う。

「あ、い、いや、そ、それは…
 それは違うっす…」

 わたしはやはり…
 ひねくれたヘソ曲がりで、天の邪鬼な、クソ女のビッチなんだと思う。

 そしてかなりの意地悪だ…
 あの最後の夜に、わたしはホワイトデーという事も含めた色々な意味で和哉に間もなく生理の予定である事を告げていた。
 
 だがそれは、あの夜の和哉との会話の流れの中でのホワイトデーに絡む、わたし自身の自虐的な想いの言葉を誤魔化す意味からの会話の言葉ともいえるのだが…

「あ、そ、そんな、生理なんて事は関係ないっすから…
 ほ、本当にスマホを失くしちゃったのと、忙しかったのと…
 それに…」
「え、それに?」

「……………あ、いや、悠里さんは、生理の時来ると、そ、その怒るから…」
 確かにわたしは生理中に和哉の来訪を怒るというよりは、拒む、いや、断ってはいた…
 なぜならばそれはわたし自身の心の中での一つの区切り、つまりは和哉との逢瀬のインターバルのメリハリを付けたかったから。

 思い返せば和哉との関係が始まってから、わたしはどんどんと彼に惹かれ、魅かれてしまい…
 元、他校とはいえ女教師であり、9歳年上の女であり、恋愛関係ではなくてセフレという関係が前提でのスタートであったから。

 そして今日迄の間、逆にその前提により不惑に陥り、また、『能登半島地震』というわたしの過去にリンクする衝撃の想いから、苦しみ、他の男、つまりは元カレとのワンナイトに逃げよう等々と、色々藻掻いてはきたのだが…
 やはり和哉への想いを再認識してしまい、その為の心のインターバルという意味での生理中の抗いなのだ。

 本当の本音は、例え生理中でも逢いたいし、逢っていたい…


 いや、ずうっと一緒に過ごしたい…

 …のだが…………


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