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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日
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「んん、和哉ぁ、イキそうなのぉ?」

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

「ん、は、はい、ヤバいっすぅぅ」

 だけど…
 もうわたしもイキそう、一触即発まで昂ぶってきていた。

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

「あ、あぁん、わ、わたしもぉ、ヤバいのぉ、ヤバいのぉぉ」

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 そしてこれは和哉へだけではなく、後ろの麻耶さんに対してもの喘ぎの叫びである…

 だけど…
 ここで二人でイッて、絶頂を迎えてしまうってことは…
 和哉との関係の終わりという意味でもあるのだ。

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

「あぁん、あん、ヤ、イヤ、まだ、まだよ、ガマンしてぇ…」
 だからわたしはそう叫びながらも…

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 またがったままで上下動は緩めない。

「あぁん、はぁ、はぁ、あぁ…」
 わたしは和哉を見つめ、そして両手でアタマを掴み…

「んんっ…」
 唇を貪る、そして舌先を強引に差し入れ、舌先をも貪り吸う…
 和哉の舌先と唾液が甘い。

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

「ん………んん…」
 和哉はもう、いや、わたしも限界ギリギリであった。

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 ニチュ、ヌチュ、ニチュ、ヌチュ…

 ここで、わたしの上下動を一時止めるという選択肢もあった、いや、あるのだが…
 さすがにその選択はできない。

 なぜなら、わたしと和哉の限界は…
 後ろで盗み見、盗み聞きをしている麻耶さんの心の限界でもあろうから。

 いや、わたしと和哉が喜悦で愉悦の快感の限界により絶頂感の高まりを、昂ぶりを迎えるという事は…
 それはつまり麻耶さんの心は反対照的に絶望の奈落の底に落ち、堕ちて、壊れてしまうやもしれないから。
 
 わたし達二人の妖艶な痴態を覗き、聞き、激しく心を掻き乱し、身悶えする程に狂っているであろう麻耶さんに…

 いくらビッチでクソ女で、最低最悪なメス犬のわたしでも、さすがにそこまでの…
 そこまでは…
 そこまでの対価は払わせられない。

 だって麻耶さんと和哉の仲を壊す為ではないから…

 あくまでも和哉を譲る対価の代償の…

 このビッチさなのだから…


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