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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日
 60

 この、今夜の流れと展開は…
 予想外、いや、ある意味、内心では、ううん、心の奥深くの何処ではこうなると予想はしていたと思う。

 だから…
 予想外であり、予想内の展開ともいえる。

 そしてこの自らの伝線しているストッキング脚を見つめていると…

「あ……」
 下を向いているせいか、ツーっと鼻水が垂れ落ちてきてしまった。

 あら、ヤダ、あ、そうか、さっき泣いたからか…
 と、ティッシュでその垂れ落ちてきた鼻水を拭いながらそう想い、思い返す。

 このわたしが泣くなんて…
 このビッチなクソオンナが泣くなんて…

 このわたしが…

「っ...くっ…ぅ………」

 するとなぜか、また再び無意識にも…
 涙が溢れ、頬を伝い流れ落ち、そして、喉を、息を詰まらせてくる。

 このわたしが…

 このわたしが…

 和哉を…

 ビッケを…

 ビッケのくせに…

 ただのセフレだったはずなのに…

「ん、んくっ、ぅぅ…」
 嗚咽がこみ上げ…
 それを必死に堪える。

 なぜか…

 なぜか…

 ここで泣くのは負けの様な気がして、必死に堪える…

 負ける…

 負ける…

 誰に?、誰に負ける?

 麻耶さんに?

 和哉に?

 ううん違う…

 自分に…

 自分に負ける…

 負けるって?

 ここで泣いたら自分に負けてしまう…

 そう、それは、ビッチなクソオンナだなんて自分の心を必死に見栄を張り、虚栄を張っていた自分に…

 負けてしまうから…

 泣いたら負け…

 嗚咽したら負け…

 そんな自分の弱さなんて認めたくない…




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