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The Bitch (ザ、ビッチ)
第1章 2024年1月1日16時10分
 2

 約一週間後…

 わたしは、なんとか親友の無事を確認できた。

 だが…

 あの1月1日の地震の日から…

 心の激しい揺らぎ、動揺により…

 全てが手につかず…

 心が毎日の様に騒つき…

 何も出来ずに…

 ほぼ仕事にもならず…

「ごめん…
 ちょっと暫く逢えないわ…」
 ビッケとも距離を置く一週間を送った。


 そして親友の無事を確認でき…

 会話もし…

 今出来る援助をしたのではあるが…

 あの『東日本大地震』の心のトラウマが蘇ってしまい…
 
 そんな感じでそのままビッケと距離感を開け…

 なんとか1月下旬に…

 ようやく心も落ち着きを取り戻し…

「もう大丈夫よ…」

 ビッケを呼んだ。

 だが…

 わたしの心の中の何かが…

 壊れ…

 いや、歯車がズレ始めてきていたのだ。


 そして…

 ビッケとの関係も戻し…

 抱かれたのだが…

 全く、以前の様な心の昂ぶり…

 いや、カラダの昂ぶりが湧かなくなってしまっていたのである。


 そして…

 バレンタインも過ごしたのだが…

 何かが…

 いや、ナニかが…

 いいえ…

 心が完全にズレ始めてきていた。

 そしてその揺らぎ…

 ズレは…

 地震のトラウマだけでは無く…

 昔からのわたしの悪い癖…

 悪いクセ…

 悪い性癖でもあると、自覚し始めてきていたのである。


 その悪い癖とは…

 約三ヶ月くらいで、遊んでいる、いや、付き合っている男に飽きるという悪癖であった。


 そう…

 わたしは急に…

 この前まで可愛くて、かわいくて堪らなかったビッケこと『和哉』に…

 飽きてしまった…

 想いが醒めてきて…

 冷めてきつつあった…






      
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