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The Bitch (ザ、ビッチ)
第2章 2024年2月17日土曜日
わたしは、1月1日に起こった
『能登半島地震』による精神的なトラウマが蘇ってしまったせいの精神的ダメージによるモノと、昔からの悪い癖である…
約三ヶ月で男に飽きる…
飽きてしまう…
突然気持ちが冷めて、醒めてしまう…
と、いう悪癖なのか、あれだけかわいくて堪らなかった『ビッケ』こと和哉くんに対してそんな感情、想いが湧いてしまっていたのであった。
なんとかバレンタインの夜を過ごしたのではあるが…
いや、抱かれ、愛されたのではあったのだが…
つい1月半前の、いいえ、あの1月1日の『能登半島地震』が起きる前までの、あの熱く、燃え、昂ぶる快感が消えてしまっていたのである。
ああ…
ああこれは、いつものあの…
アレだわ…
わたしは心の中で自問自答をしていく。
昔から…
あの大学時代の元彼氏と、教師時代に運命的な再会を果たし、復縁し…
そして…
あの悲劇である『東日本大震災』の津波被害により、彼を亡くし、いや、亡くなってしまってから始まった悪癖…
いや、もしかしたら心の病気なのかもしれない…
『これ以上、彼の事を好きになってしまったら…
愛してしまったら…』
『亡くす、いや、無くなる事が怖い…』
多分、そんな無意識の心の感情…
そしてそれによる心のストッパー…
自分では分かっているつもりなのだが…
そんな悪癖の想いが心を支配したら…
もう…
修正不能…
いや、不可能になってしまうのだ。