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第2章 2024年２月17日土曜日

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　　もうわたしは完全に和哉に見透かされてしまっていた、いや、間違いない。
　いつの間にかに、立場が逆転してしまったようであった。

　そしてわたし達はこのブレックファストセットを食べ…

「ふうぅ、お腹いっぱいだわぁ」

　そしてコーヒーを飲み…

「ねぇ、悠里さん、いつまでそんなセクシーな恰好してるんですか？」

「え、あっ」
　そうわたしは起き抜けのままの裸に、パジャマ代わりの着古したＴシャツを゙羽織ったままで、この朝ご飯を゙食べていたのである。

「もう、ゆりさんたらぁ…」

「えっ、あっ、や、やん」
　そう、和哉はにこやかな笑みを浮かべながらわたしに抱きついてきたのだ。

「もぉ、すっかりその気になっちゃいましたよぉ」

「あん、やん、い、いや、ち、違うの」

　本当にそれは無意識であった…

　いや、油断してしまっていた…

　いいや違うのかもしれない…

　それは…

　昨夜、すっかり和哉に対しての愛情の想いを再認識してしまい…

　いや、男として、ううん、もしかしたら彼氏として認めてしまい…

　そして朝、居ない、帰ってしまったと落胆していたらこうしてハンバーガーショップの朝セットを買って帰ってきた…

　そう、わたしにとっては帰ってきたという事と同じであり…

　それは心の昂ぶりを生み、そして油断を生んだのだと思われる。

　それがこの和哉曰く刺激的なセクシーな恰好であり…

　そして、つまりそれは…

　わたし自身が今まで和哉に対して、和哉との間に築いていた見えない壁を…

　わたし自身か壊したという事であるのだと思う。

　またそれを、敏感な和哉が…

　わたしの心情、愛情の変化を微妙に感じ取ったという事だと思われるのだ。


「ゆ、ゆりさん、我慢できないっす」

「あっ、やん、か、和哉ぁ…」

　そしてわたしはまた再び和哉に抱かれ、愛され…

　いや、この後、夕方まで、若い、精力溢れる和哉に…

　何度も、何度も…

　抱かれ、愛され…

　イキまくってしまったのである。