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The Bitch (ザ、ビッチ)
第3章 2024年2月18日日曜日
 1

「ふうぅぅ…」
 わたしはベッド上でうつ伏せでぐったりとし…
 そんな吐息を漏らした。

 いや、この日曜日の朝のハンバーグショップのブレックファストセットを和哉と二人で食べた後に…

 何度も…

 多分、和哉の射精の放出数としては三回か?
 また、わたしが絶頂感でイッたのは数え切れない…

 そして時間にしたならば、和哉がイッては休憩をし、また抱かれ、いや、愛され、彼が復活してはまた愛され、少し午睡をし、また愛される…
 という事を繰り返しての約8時間。

 つまり、今、現在の時刻は…
 16時半、夕方の午後4時30分であった。
 
「ふうぅ…」

 だからこの吐息は…

 快感の余韻であり…

 こんな長時間、そして抱かれ、愛された余韻であり…

 また、その疲労感からの吐息でもあった。

 だが、いや、だけど…
 決してため息ではないといえるのは間違いはない。

 わたしは過去を遡り、顧みても…
 一日に、これほど抱かれ、愛され、いや、ヤッたという経験はなかった。

 記憶によれば最高は大学三年時の一晩に三回…
 それも相手も大学生で早かったせいでの三回射精したというだけであり、わたし自身はまだまだセックスに於いては未発達、開眼途中であったから、今日、今ほどは快感も絶頂感も浅かったのだ。

 だけど今日はいわゆるイキまくりといえ…
 次から次へと絶頂感の深い大波にさらわれ、呑み込まれ、いや、沈み、溺れる寸前まで感じ、イキまくった。

 そして二度、三度と寝落ちをし…
 昂ぶり、疼きまくりといえたのである。

 これほどの深い快感と絶頂感を感じたのは、昔のあの男…
 わたしにストッキングラブという性癖を植え付けた男以来であった。

 いや、この長時間と回数は初めての経験であった…

 だけど決して不快てはなく…

 ううん違う…

 これで完全に和哉をセフレのペットから、一人の男として…

 いや、愛する男として…

 認めてしまったといえる。
 
「ふうぅ…」

 そんな意味の吐息といえるのだ…
 




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