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第4章 2024年２月19日月曜日…

　10

　果たしてわたしは普通の女になった、いや、変わりつつあるのだろうか？…

　次の日からわたしらそんな彩ちゃんの言葉が脳裏から離れなくなってしまう。

　そしてビッケ、いや、和哉からの昼間の何気ないライン等にも少しだけ、心が昂ぶり、いいや、高鳴り、揺らいでしまうのを自覚しつつあった…

『悠里さん、会いたいっす』
　だから、毎日の様にそんな内容の和哉のラインに、敢えて冷たく…
『生理中だから会いたくない』
　そう返す。

　本当は…

　本当は、顔だけでも見たい想いが心の中に隠れているのを自覚してもいたのである。


　だけど、わたしは意地になっていたのだ…
　だって、なんとなく悔しかったから。

　でも、それは、その想い、悔しさは、まるで反作用の様に…
　余計に和哉を意識してしまう事となってしまう。

　そして生理終わった約１週間後の２月24日の土曜日…

『会いたいっす』

『うん、いいよ』

　わたしは和哉を自宅に呼んでしまう。

　心がガマンできなかったのだ…

　和哉に会いたくて…

　いや、抱かれたかったのだ。