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第4章 2024年２月19日月曜日…

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「あ、すいません、で、でもぉ、あのクソビッチの悠里さんがぁ…」

　あの可愛いビッケくんに墜ちちゃうなんてぇ…
　と、まるで涙を溢すかの勢いで笑顔で言ってくる。

　いや、涙を溢して笑っていた…

「も、もぉ、彩ちゃんたらぁ…」

「いやぁ、だってぇあのビッチな悠里さんがぁってぇ…
　しかもぉ、あのビッケちゃんにぃ…」

　確かに、今迄のわたしのビッチさぶりを知っている彩ちゃんには信じられない…
　いや、信じられないを通り越しての大爆笑なのかもしれない。

「まぁ、でもぉ、ビッケちゃんはかわいいしぃ、なんとなくは分かる気がしないでも…」
　彩ちゃんはそう言いながら、わたしを見つめ…
「い、いゃぁ、やっぱりぃ、分からないかもぉ…」
　と、再び笑う。

「もぉ、彩ちゃんっ」

「あ、スイマセン、でもぉ…」

　つい昨夜、以前にわたしがワンナイトで遊び、クサレチンポって称した男が来ていたから余計に可笑しくてぇ…
　と、更に笑ってきたのだ。

「ま、確かにわたしもね、不思議な感情なんだけどね」

「ふーん…ま、しばらくわたしは黙って見てますけどねぇ
　でもぉ、今迄の遊ばれたぁ、男らがぁ、可哀想だわぁ…」
　と、再び笑った、いや、大爆笑した。

　確かにわたしは彩ちゃんにそう笑われるくらいに、クソ女で…

　軽いヤリマン女で…
　
　性格の悪いクソビッチなのだが…

「わたしもね、本当はよくわからないんだけどねぇ」

　なんかザワザワしちゃったのよぉ…

　わたしがそう言うと…

「え、あ、ゆ、悠里さん、世の中はソレを恋って云うんですけどね」
　と、また、再び大爆笑してくる。

「え、こ、恋？」

「はい、フツーの女はね」

「え、そ、そうなんだあ…」

　フツーはかぁ…

　そう、わたしはビッチなクソ女だから、フツー、普通ではない…
　いや、普通じゃなかったのだが…

「ふ、普通ねぇ…」

　果たしてわたしは普通になったのだろうか？…